あの頃の僕ら：春海潤

内容紹介

大学卒業後、一度は東京で就職したものの、うまくいかずにすぐ辞めてしまった大沢悠一。

彼は新たな職を探すため、一度、地元の街へと戻っていた。



しかし、実家で暮らしながら仕事探しをするものの、良い仕事は見つからないまま二カ月が過ぎてしまう。

今日も溜息と共にハローワークから出てくる悠一。

肩を落としながら、とぼとぼと歩く彼の目に止まったのは、催●療法の看板だった。



興味本位で店内へ入ると、そこにいたのは『ヴァイオレット渚』と名乗る怪しげな催●術師。

あまりの怪しさから、最初は逃げだそうとする悠一だったが……渚から強引に引き止められ、結局、施術してもらうことに。



悠一の悩みを聞きながら、その原因を探る渚。

催●でリラックスした悠一は「人生がうまくいかないのは自分の諦め気質のせい」ということに気付く。

渚がその「諦め気質」の原因を解消しようと提案した瞬間、辺りの様子は一変して……。

©春海潤